ポスティングはチラシの出来次第|反響を2倍上げるコツとは

これまでポスティングをされたことがある方ならお分かりだと思いますが、チラシの出来次第でポスティングは結果が大きく変わってきます。
チラシの内容は当然のこと、デザインも非常に重要になります。今回は、ポスティングで効果を発揮するチラシのデザインと内容について、実践的で役立つ方法を解説します。
ポスティングのチラシはどんなデザインがいいか?
ポスティングをするなら、結果を出したいと思うのは当然です。
自社スタッフによる配布でもそうですが、ポスティング業者を使ってお金をかけてやるならなおさらでしょう。
ポスティングで成功のカギを握るのがチラシです。
チラシのデザインと内容の良し悪しが反響に大きく影響を与えますが、デザインと内容で気を付けるべきポイントを説明する前に、ポスティングという広告の特徴を先にご説明します。
ダイレクトレスポンス広告とブランディング広告の違い
みなさんは、ダイレクトレスポンス広告とブランディング広告という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
ポスティングはダイレクトレスポンス広告になります。ダイレクトレスポンス広告とブランディング広告では、広告で使用するチラシの表現手法が変わってきますので、その違いについて説明します。
ダイレクトレスポンス広告
ダイレクトレスポンス広告とは、広告を見た人が購買やサービス利用につながるアクション(レスポンス)を促すことを目的とした広告のことです。
レスポンスの種類は様々で、商品の購入やサービスの利用、新規会員の申し込み、資料請求や見積の問い合わせなど、最終的には「売ること」を目的とした商流上の直接的な反応になります。
広告の表現としては、直接的な反応を喚起させるために、ストレートな訴求方法、berore/afterなどの分かりやすい写真や画像や時にはネガティブな表現を用いて、キャンペーンやクーポンなどのお得感や購入への直線的な導線が用意されているのが特徴です。
ブランディング広告
ブランディング広告とは、会社や商品、サービスの印象を良くするためのブランド向上や、多くの人に知ってもらうための認知度アップなど目的とする広告のことです。
ダイレクトレスポンス広告の目的が、最終的には「売ること」を目的とした直接的な反応の獲得であるのに対し、ブランディング広告は、認知度の向上、好意的な印象の向上、購入意欲の向上など、売上に間接的に貢献するブランディング指標を向上させることが目的になります。
広告の表現としては、売ることを主眼にしたものではなくイメージ重視の訴求方法や豪華さや綺麗さなどの写真や画像の使用、ポジティブな表現のみでお得感は用いずに購入への導線がないのが特徴です。
ポスティングで効果の高いチラシ
ポスティングで反響を上げるにはダイレクトレスポンス広告で効果を発揮するチラシ制作のノウハウを盛り込むことが不可欠です。
見た目の美しさも大切ですが、それ以上に「問い合わせ」につながるデザインと内容を考慮したものでなければなりません。
それでは、ダイレクトレスポンス広告で効果を発揮する具体的な方法について詳しく解説していきます。
ダイレクトレスポンス広告の内容の伝え方
ダイレクトレスポンス広告のチラシ内容で気をつけるべきポイントは以下になります。
ベネフィットの記載
チラシを見た人は商品やサービスそのものが欲しいわけではありません。その商品やサービスを使用することよって得られる効果や恩恵が欲しいのです。この効果や恩恵のことをベネフィットと言います。
ベネフィットを分かりやすく表現した例としてドリルが有名です。ドリルの購入者はドリル自体が欲しいのではなく、穴が欲しいのです。
ベネフィットをチラシの最も目立つ箇所に配置して、キャッチコピーと画像で直感的に分かりやすく伝えることが重要になります。
強み・メリットの記載
チラシを見た人が商品やサービスを購買するには、何かしらの要因が必要になりますが、これが強みやメリットになります。つまり、強みやメリットは顧客からの評価軸とも言えます。
強みがないと他社との違いが分からず、自社の商品を選んでくれません。また、強みやメリットがあるからこそ、ベネフィットを裏付ける根拠になるのです。
先ほどのドリルの例だと、強みやメリットはドリルの特徴になりますから、「鉄やコンクリートでも穴が開く」、「穴の大きさを自由に変えられる」、「今までより2000円安い」になるでしょう。
エビデンス(証拠)の提示
ベネフィットを裏付ける具体的な数値データのエビデンス(証拠)を記載しましょう。
具体的には、成分や性質の違い、仕組みや方法による違い、業界やコンテストでの実績、過去の自社商品との比較、競合商品との比較、顧客満足度、などの情報です。ビジュアル的に見やすくするためにグラフを用いた表現も効果的でしょう。
人は数値的な根拠がある方が、「とても」や「凄く」といった抽象的な表現よりも信用しやすいのです。
信用材料
チラシを見ただけで、何の知識もない商品やサービスを購買してもらうのは非常にハードルが高いものです。有名人や専門家などの第三者からの評価を記載して少しでも心理的なハードルを下げましょう。
専門家のお墨付きやタレント・有名人におすすめとして紹介されることは、心理学的に「ハロー効果」と呼ばれ、好印象を与えられるので有効な手法です。
利用者の声
一般的に広告は、企業が言いたいことを言う一方通行な情報発信になってしまいますが、利用者の声は唯一、利用者側からの情報のため、他のコンテンツに比べて信頼度が高いという点があります。
あるアンケートでは、商品やサービスを購入する際に口コミが気になると答えた人は8割を超えていたという結果もあります。
前述の有名人と違い、同じ利用者側で一般消費者の目線として評価が、商品購入のハードルを下げる役割を果たしてくれます。
オファー(特典)
オファーとは、レスポンスに対する特典のことです。
チラシを見た人にレスポンスへの心理的なハードルを下げる役割を担っています。
「初回体験無料」というおフォーがあれば、「無料なら試してみようかな」といったように、チラシを見た人へ最後の一押しの効果があります。
「◯日までにご来店いただいた方限定で30%オフ」など、オファーは魅力的で具体的な内容にしましょう。
行動指定
チラシを見た人に最終的に取って欲しい行動を記載しましょう。
購入してもらいたいのであれば、購入方法、店舗までの地図や営業時間を表記します。
問い合わせをしてもらいたいのであれば、メールアドレスや電話番号などの連絡先を記載しましょう。
商品・サービスの紹介だけで終わるのではなく、最後におこなって欲しい行動までしっかりと誘導しましょう。
ダイレクトレスポンス広告のデザインの伝え方
ダイレクトレスポンス広告のデザインで気をつけるべきポイントは以下になります。
見出し・キャッチコピー
ベネフィットやメリット・強みで最も言いたいことをキャッチコピーとして短文でまとめます。キャッチコピーで足りなければ、補足としてサブコピーも配置しましょう。
色・余白・フォント
色は原色を積極的に用いて、色数も多い方が目立って良いでしょう。
余白は極力減らし、その分、コピーや写真を用いて説得材料を増やしましょう。
フォントは、ゴシック系を用いて視認性とインパクトを重視しましょう。
ネガティブ要素のビジュアル
ブランディング広告では、一般的にネガティブ要素のビジュアルを用いられることはほとんどありませんが、ダイレクトレスポンス広告では、ネガティブな訴求のビジュアルが多用されます。
お客様に「悩み」を連想させる写真やイラストを使用したほうが共感を得られ、レスポンスが取りやすいのです。薄毛、痩身、ニキビ、口臭などの臭い系や整形系など身体的な悩み改善サービスが該当します。
比較・before/after
ビジュアル使用するbefore/afterの比較写真を積極的に使用しましょう。特に利用者の声コンテンツと相性が良いです。
エステの場合、利用者の声コンテンツで施術前と施術後の写真とともに、「体重-〇kg」、「ウェスト-△センチ」といったbefore/afterの比較写真を見かけることも多いと思いますが、非常に効果的な方法です。
ポスティングチラシの適切なサイズ
ポスティングのチラシにおいて、サイズは非常に大事です。
なぜならポスティングのチラシは、ポストに入れる側とポストから取り出す側が居て、それぞれに勝手が異なるからです。
ポストに対して、チラシサイズが大きい場合と小さい場合で考えてみたいと思います。
チラシサイズが大きい場合
基本的に、チラシサイズが大きい方が反響は高くなる傾向があります。
それは、サイズが大きいとポストの中で他の郵便物やチラシにも埋もれず、チラシの視認率があがるためです。また、内容も写真画像も含めて情報量が多く出来るからです。
しかし、印刷代、折加工代、配布代、全て高くなります。
また、大き過ぎると配る側が配り難くなるので、ポストの中でぐちゃぐちゃになりやすく、その分チラシを手に取った人に読んでもらい難くなります。
【チラシが大きい場合のメリット】
視認率が上がる、反響が高くなる、
【チラシが大きい場合のデメリット】
費用が高い、ぐちゃぐちゃになると読んでもらい難い
チラシサイズが小さい場合
反対に、チラシサイズが小さいと配りやすいので綺麗なままポストの中に置けるため、読んでもらいやすくなります。また、配布代、印刷代共に安くなります。
しかし、綺麗なまま置かれたとしても、サイズが小さいとどうしてもポストの中で目立たないため、視認率は下がりやすくなり、コンテンツも薄くなり、反響率は低くなります。
【チラシが大きい場合のメリット】
視認率が下がる、反響率が低くなる、
【チラシが大きい場合のデメリット】
費用が安い、綺麗に置けるので読んでもらいやすい
ポスティングのチラシで適切なサイズ
それでは、ここでポススティングの効果の出やすいチラシについてまとめます。
サイズは、B5。紙の厚さは90〜110kg。
これだと折る必要がなく、また、情報量も盛り込めて配布員が配りやすいサイズと重さです。そして配布単価も安いです。
ポスティング会社にアドバイスをもらう
これまでポスティングで効果の出るチラシについて具体的な内容について説明してきました。
実際にチラシ作成の際には、テキストやコンテンツ内容については、商品やサービスの特徴や強みを最も理解している自社で考えるべきで、そうすることで集客につながります。
また、デザインについては、その道のプロであるデザイン会社や印刷会社に依頼するべきだと思います。
そして、その上でポスティング会社にチラシのアドバイスをもらいましょう。
ポスティング会社は、多くの会社のチラシを撒いているので、業界やサービスごとに反響が出やすいチラシの特徴を知っているはずです。
チラシのデザインラフまで完成した段階で、ポスティング会社に見せてアドバイスをもらい、ダメ出ししてもらいましょう。
そうすることで、よりポスティングに適したチラシになることでしょう。