ポスティングができないマンションの特徴|違法にならないチラシの届け方

ポスティングが禁止されているマンションにチラシを配布するには、どうしたらよいでしょうか?
ポストが一か所にまとまってあるマンションは、効率よく数多くのチラシを配れます。さらに、ターゲット顧客が住んでいそうなマンションであれば、なおさら配りたいと思うことでしょう。
しかし、中には「ポスティングお断り」の案内を掲示していて、チラシを配れないマンションもあり、どうしたらいいかお悩みの方もいると思います。
そこで、今回は法律に触れずにマンションへポスティングする方法を紹介します。
ポスティングができないマンション
まず、ポスティングが困難なマンションの特徴から紹介します。4つの特徴があります。
・高級な新築マンション
・管理人やコンシェルジュが常駐
・ポスティング禁止の掲示物がある
・ポストルームに鍵がかかっている
これらの特徴があるマンションへポスティングを無理に行うと、クレームが来てしまうことがあるので注意が必要です。
高級で新しいマンション
高級・新築マンションにポスティングがしにくい理由は、下記の3つがあります。
・セキュリティ対策が万全
・コンシェルジュ・管理人による拒否
・ポストルームに鍵がかかっていて入れない
高級物件は窃盗や犯罪に巻き込まれないよう、マンション運営管理会社がセキュリティ対策に力を入れています。そのため、防犯システムも厳重で、容易に立ち入れないようになっています。
また、高級物件の住民は、不審者に敏感でプライバシー重視の傾向があるため、コンシェルジュや管理人を常駐させることで、部外者が入れないようにしています。
そして、セキュリティ対策の一環として、集合ポストのあるポストルーム出入口に鍵をかけて、許可した業者以外は入れないようにもしている場合が多いです。
新築物件も同様に入居者を集めるためのセールスポイントの一つとして、安心して入居してもらえるように防犯対策を強化しています。
管理人やコンシェルジュが常駐している
先ほど説明したように、管理人やコンシェルジュが常にいるマンションは、住民や関係者以外が許可なく入れないようセキュリティ・プライバシー対策をしています。
ですので、勝手にポスティングをすると拒否されたり、クレームにつながる可能性があります。
しかし、管理人やコンシェルジュがいるからといって必ずしもチラシ配布が不可能とは限りません。
配布の際、管理人にきちんと挨拶をした上で趣旨を説明すれば、許可してもらえることもありますので、諦めずに一度は依頼してみましょう。
ポスティングを禁止する掲示物がある
最近、ポストの周りやマンションの入口、掲示板などに下記のようなポスティングを禁止する張り紙を掲示したマンションが増えています。こういったマンションにポスティングをすると、クレームにつながる可能性があるので避けた方がいいでしょう。
・罰金〇万円、請求
・チラシお断り
・ポスティング不要
・チラシ投函のための立ち入り禁止
・警察に通報
中でも、「チラシ投函のための立ち入り禁止」「警察に通報」という張り紙は、ポスティングのためにマンションの敷地内に入ることそのものを禁じています。
こういった張り紙があるにも関わらずポスティングをすると、クレームにつながるだけでなく、万一の場合、不法侵入罪などの罪に問われる可能性があります。
ポストルームが施錠対策されている
高級マンションや大型マンションの中には、集合ポストのあるポストルームに鍵をかけて、投函者が自由に入れないようにしているケースがあります。
チラシを配るためには、管理人がいる時間帯に訪れて、鍵を受け取るか鍵を開けてもらう許可を得る必要があります。しかし、管理人が許可をしないとポストまでたどり着けないので、配布ができなくなります。
違法にならないチラシの届け方
このようなポスティングの難しいマンションに、違法にならず、チラシを届けるにはどうしたらいいでしょうか。
それには、自分で直接配布せず、業者を利用する方法があります。ここでは以下の3つの方法を説明していきます。
・タウンプラスの利用
・エリアダイアログの利用
・新聞折込の利用
タウンプラスを利用
郵便局の商品に「タウンプラス」という宛名なしのダイレクトメールを届けるサービスがあります。
サイズは、はがきサイズ、はがきより大きい長3サイズ、A4サイズがあります。
配達可能な地域や料金など詳細は、郵便局にお問い合わせください。タウンプラスの詳細は、コチラになります。
特徴を以下にまとめます。
指定したエリアに配布できる
「〇町△丁目」という単位で配達するエリアの指定ができます。その指定エリアの中で、配達可能な世帯や事業所全てに配達するサービスです。
郵便局が提供しているサービス
タウンプラスは郵便局が提供している商品で、郵便配達員が配達します。マンションの場合、個人より郵便配達員の方が入れてもらいやすいので、個人で立ち入り困難なマンションでも届けられる世帯は、自分で配るより増える可能性があります。
宛名リストが不要
タウンプラスは、客のリストをもとに宛名を書いて届けるのではなく、宛名なしで、届けたいエリアを指定する形態のダイレクトメールになります。ですので、宛名のリストが不要です。
クロネコエリア便を利用
ヤマトダイアログ&メディアの商品に、「クロネコエリア便」という、こちらも宛名なしのダイレクトメールを届けるサービスがあります。クロネコエリア便の詳細は、コチラになります。
特徴を記載します。
ヤマト運輸の関連会社のサービスである
ヤマト運輸の関連会社で、地域密着のダイレクトマーケティングサービスを手掛けるヤマトダイアログ&メディア(YDM)が、「クロネコエリア便」という名称で、宛名なしのDMを配るサービスになります。
マンション単位で配布できる
YDM独自のエリアに関するデータベースを使い、ターゲットの条件などから配布するエリアを決められます。
エリアを絞る選択範囲は、最大で市区単位、次いで町丁目単位、さらにマンション単位、最小で世帯単位まで分けており、マンションダイアログではマンション単位で配達することになります。
配布のクレームはYDMが一括して対応してくれる
クロネコエリア便で配る宛名なしのダイレクトメールには、クロネコエリア便とともに「ヤマト運輸のクロネコ」のマークが付いており、YDMの電話番号(フリーダイヤル)が書かれています。
配達に関してのクレームや問い合わせにはYDMが対応してくれます。
新聞折込を利用する
新聞折込は、新聞にチラシを挟み込んで配達してもらうサービスです。
新聞と一緒に配達されますので、ポスティングでは配達困難なマンションにも届けられる可能性が高いです。
新聞購読者に届けることができる
新聞購読者に届けられるということは、新聞を購読する人、特に折り込みチラシをチェックする主婦や中高年に宣伝したい場合は有効でしょう。
新聞は、休刊日等を除いて毎日のように配達されるものなので、折り込む日にちの指定もできます。
また、全国紙や地方紙など新聞を選ぶこともできるので、地域に合わせた折り込み方が可能です。
まとめ
このように、ポスティングができないマンションは、高級・新築・大型マンションに多く、管理人が常駐するなどセキュリティ対策がしっかりしているという特徴がありました。
しかし、管理人が常駐していたり、ポストルームに鍵がかかっているからといって諦めることはありません。必ずしもポスティングできないとは限らず、マンションの掲示物をよく読み管理人にきちんと話して許可を得れば、配布できる場合もあります。
自分でポスティングできないマンションでも、タウンプラスなどの外注サービスを使えば可能になるケースもあるので、このような業者に依頼するのも一つの手として検討してみてはいかがでしょうか。