ポスティングで反響率を上げる方法|反応率が表れるチラシの集客効果

ポスティングで反響を増やすにはどうすればよいのでしょうか。
ポスティングで会社やお店の宣伝をしたい方にとって、せっかくお金をかけてポスティングするなら、少しでも反響が多くあって欲しいと思うことでしょう。
今回は、ポスティングの反響率を上げるために役立つ方法のほか、ポスティングに向いている業種について紹介していきます。
ポスティングで反響率を上げる方法
ポスティングを実施して、効果があったかどうかはどうすれば分かるのでしょうか。
ポスティングの集客効果を示す数値の一つに、反響率があります。
配布したチラシの枚数に対して、どのくらい来店などの反響があったかを表したものになります。
チラシにクーポンなどを付けて回収することで、チラシから集客や購入に至った反応数がわかるようにすれば、反響率を計算することができます。
例えば10,000枚のチラシを配布して、10件クーポンを回収したら、反響率は0.1%。30件回収したら0.3%になります。
ポスティングの反響率は一般的に0.01%~0.3%ほどと言われますが、より高い反響率を出して集客に成功している会社もあります。では、どんな方法で反響率を上げているのでしょうか。
反響率を上げる方法は以下になります。
・具体的な目的・目標の設定
・客層とエリアの特徴をつかむ
・一目で伝わるチラシの作成
・継続したポスティングと集計データの分析
具体的な目的・目標の設定
ポスティングの目的は何でしょうか?達成したい目標は明確でしょうか?
反響率を上げて集客に結び付けるには、明確な目的や目標の設定が必要です。
そもそも目標がなければ、今の反響率が良いのか悪いのかさえわかりません。
また反響率を改善するうえで、設定した目標とどれくらいの開きがあるのかを把握できれば、改善の程度が見えてきます。
客層とエリアの特徴をつかむ
目標を達成するためには、集客したいお客様とエリアを特徴を知ることが大切です。
どこにどんな人が住んでいて、反響につながるのはどんな客層か。そしてエリアはどういった特徴があるのか。お客様と地域の関連性を併せて把握することが大切です。
ターゲットの年齢層、性別、家族構成、所得や、エリア内の住宅種別、交通機関、商業施設、消費行動などの傾向がつかめれば、ターゲットのイメージがはっきりしてきます。
なるべく具体的で詳細にターゲットを設定できれば、チラシで訴求したい内容が決まり、配布の仕方も絞られてきます。
この地域は安さに敏感なファミリー向け、あの地域は裕福な高齢者向けなど、ターゲットと地域の特徴を把握しましょう。
一目で伝わるチラシの作成
ターゲットと地域の絞り込みができれば、訴求内容が一目で伝わるチラシを作ります。
ポスティングのチラシは、ポストから取り出されて直ぐに要、不要を判断されます。その時間は1秒もなく、たったの0.3秒ともいわれています。
手に取られて興味を持ってもらえなければ、どんなに一生懸命作ったチラシでも、一瞬で捨てられてしまいます。
それを回避するには、ターゲットがチラシを手に取って直ぐに「これ欲しい!」と思わせるような、一目でわかる内容やデザインの工夫が必要です。
折りたたまれたチラシなら、その状態で一番伝えたいメッセージが見えることが重要です。
継続したポスティングと集計データの分析
ポスティングは1回したからといって、直ぐに反響があるとは限りません。
そもそもの商品やサービスの良し悪しは別にして、チラシの内容、配布地域や時期、配布した枚数など、様々な条件によって反響の出方は異なります。
そのため、ポスティングする毎にデータを集計し、その集計データを分析することが重要です。
そして、データ分析から次回のポスティングに活かせる改善点を見つけて実施することが、何より大事になります。
・効果測定の取得データ:反響数、反響のあった地域、反響日付、客層、など
データを取り、計画→実行→評価→改善、そしてまた計画、、、というPDCAサイクルを継続していくことで、より効果的な集客活動となるでしょう。
ポスティングが効果的な業種・サービス
インターネット全盛の時代にあっても、今や廃れつつある紙媒体のポスティングが、広告宣伝として効果的に機能するサービスや業種はまだまだ多数あります。
特に、ポスティングは細かく配布先を設定できることから、エリアマーケティングが有効な不動産や住宅リフォーム、宅配型飲食業に向いています。
ちなみに、エリアマーケティングとは、企業のマーケティング活動において、地域の特性に対応した売れる仕組み、つまりマーケティング戦略を展開することを言います。
不動産・住宅リフォームでポスティングが効果的な理由
不動産や住宅リフォーム業界では、販売促進の手段として、ポスティングが未だに根強く効果があります。
それには、下記のような理由があります。
不動産もポスティングもエリアに紐づく
ある特定の地域の土地を購入したいと思っている不動産会社が、その地域にポスティングすることで、土地の売却を考えていた土地オーナーがチラシを見て、その不動産会社にコンタクトを取ることは珍しくありません。
不動産は「エリア」に紐づき、同じくポスティングも「エリア」に紐づいて配布されるので、地域に根差したターゲットユーザーを効率的に絞ることができ、高い宣伝効果が見込めます。
相性が良いのは当たり前と言えるでしょう。
不動産を購入する確率が高い世代への訴求
例えば、ファミリー向けの新築分譲マンションのポスティングとしましょう。
マンションの購入を検討している30代~40代前後の若いファミリーがターゲットであれば、1LDK~2LDKくらいの家族連れが多く住んでいる賃貸マンションにポスティングすれば、効果が見込めるでしょう。
このように地域と住宅の種類でターゲットのセグメントが可能となりますので、ポスティングとの相性が良いと言えます。
ターゲットを絞った効率的な配布
不動産と同様、住宅リフォーム業界においてもポスティングはターゲットを容易に絞れるので、効率の良い宣伝ができます。
例えば、一戸建てのリフォームを手掛ける会社であれば、ターゲットは築年数が長い一戸建ての住人となります。
具体的には、一戸建ての多いエリアを中心に回る、もしくは一戸建てだけに限定してポスティングする、という方法をとれます。
このように、住宅リフォームは住宅の種類と明確に結びついており、ポスティングは住宅種類を限定して配布できるため、非常に効率よくターゲットを絞り込めます。
知名度の向上
ポスティングは、会社の知名度向上に貢献します。
中古マンションや中古一軒家の買取のチラシを投函していた不動産会社が、同じエリアに住む土地オーナーから、「土地を売りたい」という問い合わせが来るように、本来の目的とは別のビジネスチャンスが生まれる可能性もあります。
これは、ポスティングを継続的に行うことによって、刷り込み効果による知名度が向上したためとなります。
このように、機会損失を減らすことが期待できるのも、ポスティングの強みと言えるでしょう。
宅配型飲食業でポスティングが効果的な理由
近隣に店舗があることを知らせる
宅配ピザのチラシは、例外的にエリア外に配られる場合もあるようですが、基本的には、宅配型の飲食業の場合、宅配可能な地域にチラシを配ります。
宅配利用者も、宅配可能なエリアにある店舗からしかチラシが届けられないことを認識しているので、チラシが届けられれば、そのお店は近所にあるとわかり、注文に至る可能性が高まります。
また、最近よく見かける持ち帰りの値引きキャンペーンでも、チラシの存在によって持ち帰りできる距離感に店舗が存在することを理解してもらえますから、ポスティングすること自体に効果があると言えるでしょう。
紙のメニューによる利便性
チラシは使いたい時に、いつでも取り出せるように保管されることが多く、保存性が高いのが利点です。
また、何人かでメニューを見ながら決める場合、メニュー内容を一覧できる紙のチラシはスマホの画面よりも見やすく、利便性が高いといえます。
若者による友達同士や若いファミリー世代、ママ友の集まるパーティなどは宅配ニーズが高く、ポスティングは有効と言えるでしょう。
消費者の購買意欲が高まるタイミングに合わせて配布できる
ポスティングはチラシを配るタイミング次第で、効果的に消費者の潜在的需要を掘り起こすことが可能です。
一般的に、消費者の購買意欲は週末に喚起されやすくなります。
つまり、週末にかけて消費者の購買意欲が高まるタイミングに合わせてポスティングすれば、商品の購入やサービスの利用につながりやすくなります。
金曜の帰宅時に、宅配ピザや宅配寿司のチラシの美味しそうな写真がきっかけとなり、「このマグロ美味しそう!明日は休みだからお寿司をとろう」という反響につながります。
効果的なポスティングの頻度・タイミング
「継続したポスティングと集計データの分析」の段落で、ポスティングは継続性が大事だと述べました。
では、ポスティングで効果が出やすい頻度やタイミングはあるのでしょうか?
不動産の項目では、継続的なポスティングが知名度を上げると述べました。
チラシがポストから取り出され、今すぐには必要ないと捨てられてしまったとしても、何度もチラシを見てもらうことにより認知度が上がります。
下記で頻度とタイミングに分けて、どのような特徴があるかを説明します。
ポスティングの最適な頻度
では、どれくらいの頻度でポスティングするのがよいのでしょうか。
1年に1回や半年に1回では、あまりに低頻度過ぎて、そもそも忘れられてしまいます。高頻度で配布した場合のメリット、デメリットを見ていきます。
業種やサービスによっても変わるので、どれくらいの頻度がベストと一概には言えませんが、より良い頻度を見つけるためには、ポスティングの効果測定が欠かせません。
先ほども述べたように、ポスティングは1回したからといってすぐ反響があるとは限りません。
ポスティング実施時に、チラシの内容、配布日付、地域、枚数などの記録を取り、後日に反響数、反響のあった地域、反響の出た日付、客層などのデータと紐づけて効果測定と分析を行います。
効果測定をもとに、次の配布計画を検討するわけですが、次の配布タイミングもどれくらいの間隔を開ければ効果が出そうかを分析してみましょう。
これを継続していくことで、最適な頻度が見えてくるでしょう。
効果があるタイミング
前述したように、一般的な消費行動として商品を買ったり、レジャーに出かけたりという消費意欲は週末に高まり、週明けの月曜・火曜に低くなると言われています。
新聞折込も週末にかけてチラシの枚数が増えます。
これにならって、ポスティングも週末に集客を望むのであれば、金曜や土曜に配布した方が良いとなるでしょう。
一方、週末はチラシが増える傾向にあるため、多い日に入れるということは他のチラシに埋もれてしまうリスクもあります。敢えて週の始めにポスティングをして目立つ効果を狙うというのも一つの手段です。
また、時間帯については、ターゲットによってタイミングを変えることも有効です。
サラリーマンやOLだと帰宅時に見てもらえるように夕方までに配布を済ませます。主婦であればランチや買い物から帰る昼過ぎに配布を済ませれば、タイムリーに見てもらいやすくなります。
まとめ
チラシの反響をできるだけ出したい。そのためには、具体的な目的や目標の設定、狙う客層とエリアの特徴をつかむこと、一目で伝わるチラシの作成、集計データ分析とその継続が必要です。
ポスティングは1回配ったら終わりではなく、そこからが始まりです。
「計画→実行→評価→改善」という一連のサイクルを継続していくことで、反響率アップにつなげましょう。