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ポスティング単価の適正は?値段だけで決めると後悔するかも

ポスティングを単価だけで選んではいけない理由

 

ポスティング業者はどのような基準で選びますか?

単価ですか?配布の質ですか?それともサービス内容ですか?

 

いろいろあると思いますが、最も多いのはやはり単価ではないでしょうか。

 

他のサービスや商品の場合、品質の差に応じて価格差が現れます。

しかし、ポスティングは突き詰めればチラシを配るだけのサービスなので、どこの会社で配っても品質に差は無く、結果は同じになると思われるので単価の安さだけで選んでしまいがちです。

 

しかし、ここに大きな落とし穴があります。

 

ポスティングは単価だけで決めてしまっては、後で後悔することになります。

この記事では、ポスティング業者を選ぶ際に単価だけで決めてはいけない理由について詳しく解説します。

 

ポスティングの単価が決まる仕組みとは

 

ポスティング会社を単価だけで選ぶと危険と言いましたが、なぜ危険なのでしょうか。

 

その理由を理解する上で、ポスティングの単価が決まる仕組みについて事前に知っておく必要があるので、まずはそちらから説明したいと思います。

 

ポスティングの単価が決まる仕組み

 

ポスティングの単価を構成する内訳として、配布費(原価)、管理費、利益、税金に分かれます。

これは、様々な業種やサービスでも考え方は同じなので理解しやすいと思います。

 

まず配布費です。

ポスティングは製造業のように材料の仕入れがありません。

 

基本的には配布する人がいれば済むので、配布費を構成するほとんどが人件費です。人件費以外では、配布エリアへの移動で使用する電車などの移動費や、配布の際に使用する自転車やバイクなどの乗り物費くらいになります。

 

次に管理費です。

管理費は、事務所費、管理スタッフ人件費、チラシの倉庫費、地図の印刷などの諸経費、などになりますが、これはどのようなサービスでも販管費として必要になるものです。

 

また、ポスティング会社の利益や税金も営利目的で活動しますので、当然必要になります。

 

こうしてみてみると改めて、ポスティングには人件費しか掛かってないことがわかると思います。

 

これを理解した上で、ポスティングの単価とコストの関係について具体的に考えてみます。

 

配布人件費をポスティングの単価で換算

 

ポスティングの主要なコストが人件費であるとわかりましたが、人件費をポスティングの単価で換算してみた場合、どれくらいの金額になるのか検証してみたいと思います。

 

まず、都道府県ごとに最低時間賃金が定められていますが、配布スタッフの時給を1,000円とします。

1,000円の根拠は以下を参照しています。

アルバイトの全国平均時給

 

それでは、配布スタッフは1時間に何枚のチラシを配ることができるのでしょうか。

 

配布エリアの住宅密集ぐあいやスタッフの熟練度によって、かなり差が出てくるところですが、時給1,000円が妥当な住宅が比較的密集した都市で、ポスティングに慣れたスタッフであれば1時間に200~250枚くらいは配れるでしょう。

 

250枚だとすると、4秒に1枚のペースです。

ここに移動時間も含まれ、マンションのようにポストがまとまっていない一戸建て住宅も対象となることを考えれば、妥当な数字といえるのではないでしょうか。

 

時給1,000円で1時間あたり250枚の配布ですから、配布単価は4円となります。

つまり、ポスティングは単純に配布スタッフの人件費だけで4円は必要になるのです。

 

ここに、前述した会社運営に必要な管理費や会社の利益、税金が必要になってきます。

そうすると基本的には4円以下の単価の場合、ポスティング会社は赤字になる可能性が高いと言えます。

 

単価が安いポスティング会社のからくり

単価が安いポスティング会社のからくり

 

今回のテーマである、『ポスティングは単価で選ばない方が良い』という内容に戻ります。

 

ポスティングの単価は、ポスティング会社が利益を得ようとすれば最低でも4円程度は必要になりますが、2円台のような人件費さえも払えない安い単価で仕事を受けるポスティング会社が、世の中には多数存在します。

 

人件費がほとんどを占めるポスティングで、単価を半分にすれば配布スタッフの時給も半分の500円とするしかありません。これでは配布スタッフに応募する人もいず、最低時給を下回ってしまいます。

 

つまり、人件費を削ってしまってはチラシが配れないことになります。

これには、なにか仕組みがあるのでしょうか。

 

答えは簡単です。

チラシを捨てているのです。

チラシを配らずに捨てれば人件費が発生することがありませんから、安い単価を実現することが可能となります。

 

これが単価の安さだけでポスティング会社を選んではいけない理由になります。

 

ポスティング業者の中には、企業努力で管理費や利益を削って安い単価を実現している会社もありますが、それも限度があります。

 

現実的に考えて、相場に比べて採算度外視したかなり安い単価のポスティング会社は、危険と考えた方が良いでしょう。

 

単価が激安なポスティング業者でNGな返答

 

チラシを捨てるポスティング業者は、少しでも受注率を上げるために激安な単価を呼び水にします。

 

このような業者が、単価を安くできる理由として言い訳でよく使うフレーズがあります。絶対に信用できないのですが、どんなフレーズだと思いますか?

 

大量配布で値引き

 

答えは「大量に発注してくれたら安くします」です。

いわゆる、ボリュームディスカウントの発想です。

 

製造業や販売などでは、この考えは理解できます。

大量発注することで、原料費や商品の輸送コストなどが抑えられ、価格を安くできるという仕組みです。

 

しかし、ポスティングは、先ほど説明したように原価のほとんどが人件費です。

大量の枚数でも、少量の枚数でも1枚配るのに同じ原価が掛かります。先ほどの例では10,000枚配っても100枚配っても1枚当たりのコストは4円で変わりません。

 

人件費がベースで、既に最低賃金に近い時給のポスティングでは、大量発注したからと言ってボリュームディスカウントはほとんど効果が期待できません。

 

このような返答をするポスティング業者は信頼できないので絶対に依頼してはいけません。

 

激安単価でもNGでない場合

 

利益を度外視した激安な単価のポスティング会社は、基本的には依頼しない方がよいですが、単価が安くても唯一許容できる場合があります。

 

それは併配をしている場合です。

 

併配とは

 

併配とは、同じエリアに複数の広告主のチラシを一緒に配ることで、ポスティングでは一般的です。

 

配布スタッフ1人で2~3社の広告主のチラシを同時に配りますので、単純に併配する広告主の数だけ売上が増えるので、その増えた売上分を還元して単価を安くすることができます。

 

例えば、1社の単価が5円と、2社併配で単価が2.5円の場合では、ポスティング会社は同じ売上になるので、併配の広告主からすると半分の単価で安くなります。

 

併配にも上限がある

 

そうすると、ポスティング会社は何十社も併配すれば、極端な話、単価1円でも利益が出るから、「激安な単価も問題ないじゃないか」という意見も出てきそうですが、そんな単純な話ではありません。

 

併配はせいぜい3~4社が限度です。

なぜなら、併配の数が多くなればなるほど一度に配るチラシの種類=枚数が増えることになります。

配布スタッフが一度に持ち運びするチラシの枚数が多くなり過ぎると、チラシが重くて持ち運びできず配布効率が極端に落ちるので、結局は追加の配布スタッフが必要になります。

 

つまり、併配で対応できるのは3~4社が限界なのです。

 

また、毎回、上限の3~4社の併配が埋まるわけではありません。

併配をやろうにもポスティングは広告主の都合ですから、お客さんが居なければ当然、併配枠が埋まらないことも多々あります。

 

これらを考慮すれば、やはり単価1円や2円台は、ポスティング会社の採算を度外視した無理な単価設定と言わざるを得ません。

 

裏を返せば、単価が安過ぎず、併配の説明をしっかりするポスティング業者であれば、信頼できると言えます。

 

ちなみに、併配には以下のようなデメリットがあります。

 

・配布期間やエリアを自由に指定できない

・同じ業種やサービスのチラシと一緒に配られる

・ポストに投函される際、下に配置される(目立たない)

 

住友不動産の単価を基準に考える

ポスティングの単価の基準を考える

 

ポスティング業者の単価についてさらに客観的に考えてみたいと思います。

 

住友不動産は、ポスティング業者を使わずに自社でポスティングアルバイトを募集し、チラシを配っています。

 

住友不動産がポスティングする目的は、不動産の問い合わせです。

ポスティング業者に頼めば高くなるので、それを安く済ませるために自社で配っていると思われます。

 

そのため、ポスティングで利益を出す必要はありませんから、住友不動産の配布単価はポスティング会社の利益分や税金分をカットした単価、もしくは、それよりも少し安い単価と考えられます。

余りに安い単価だとスタッフ募集の応募が来なくなるからです。

 

実際、応募する人も利益優先ではなく、運動不足解消のためのウォーキングの延長でポスティングしてお金がもらえて健康になれると考えている人が多く、お金だけを考えれば通常のポスティング会社の単価よりも安いと判断できます。

 

ですから、住友不動産の配布スタッフに支払われる単価がポスティングの最低単価の目安と考えられ、ポスティング会社の単価の比較材料になると考えられます。

 

つまり、かなり安いと思われる住友不動産のポスティング単価よりも、さらに安い単価を設定しているポスティング業者は危険信号といえます。

 

住友不動産の単価とポスティング業者の単価を比較

 

住友不動産の単価を調べてみると、一戸建ては4~5円、マンションは2円といった具合です。

平均すれば3~3.5円程度と考えてよさそうです。

 

「配布人件費をポスティングの単価で換算」で述べましたが、ポスティング1枚当たりの原価=人件費は4円と説明しました。

 

住友不動産の単価は、一般的なポスティング単価と比べて少し安くなると説明しましたが、まさにその通りの結果になりました。

 

つまり、3円未満の単価で安易に受注だけを優先するようなポスティング業者は危険と判断できるかもしれません。

 

まとめ

 

ポスティング業者の単価とコストの関係について説明しました。

単価だけでポスティング業者を選ぶと後悔する理由がお分かりいただけたかと思います。

 

ポスティングはチラシを配るだけのシンプルなサービスですが、本当に配ったかどうかを証明することは難しいため、チラシを捨ててしまう業者が横行するのでしょう。

 

実際、ポスティング業界の中にいる我々でも、チラシを捨てているポスティング会社の噂を聞くことはあります。

 

ポスティング業者を選ぶ際は、単価だけではなく、サービスの質までしっかりとヒアリングした上で決めることをオススメします。

 

ポスティング業者を選ぶ際のポイントについては、以下の2記事を参考にしてください。

 

初めてのポスティングで失敗しないための業者選び

ポスティング業者は信頼できない?|チラシを捨てない業者の特徴

 

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